「なぜ岩手でコロナが出ないの」「検査を絞っている」。全国で新型コロナウイルス感染症が拡大する中、島根、鳥取両県と共に感染者ゼロとなっている岩手県の状況(4月8日午後6時現在)への疑問が、岩手日報の特命取材班に寄せられている。県民や医療関係者からは本県の低い人口密度のほか、手洗いや外出自粛を励行する「真面目な県民性」があるとの見方も。一方、人口当たりのPCR検査数は本県が全国最少。医療関係者からは「本当に感染者がいないのか」と指摘する声も聞かれる。(岩手日報社)

 岩手県内の帰国者・接触者相談センターへの相談状況は3日現在で計2399件。県によると、県内の検査は7日午前1時10分現在、計104件で全員が陰性となっている。

 厚生労働省などによると、岩手県の人口に対する検査人数(5日現在)は0・006%で全国最低。次に低い神奈川県(0・012%)とも大きな差がある。

 岩手県内の医療関係者は▽鳥取、島根両県と同様に人口密度が低い▽内陸と沿岸の生活圏に距離があるため人口移動も少ない-などとし、広大な県土が感染拡大を防いでいる可能性を指摘する。