赤い大型車両から送り出されるレールを敷設する作業員=4月7日、福井県福井市寺前町の福井高柳高架橋

 2023年春の北陸新幹線金沢―敦賀間の開業に向け、福井県内で初となるレール敷設工事が4月7日、福井市寺前町の福井高柳高架橋で始まった。高架橋建設やトンネル掘削などの土木工事から、いよいよ設備工事の段階に入った。レール敷設を含む軌道工事の完了は22年春を予定している。

 建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、石川、福井両県の土木工事の進捗率は3月1日時点で67%。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響について、同機構大阪支社福井鉄道軌道建設所の今井正樹所長は「資材の調達も含め、現時点で特に影響はない」と話した。

 この日は、高さ約10メートルの高架橋の上り線で作業の様子が報道陣に公開された。午前11時ごろ、「送り込み装置」と呼ばれる大型車両の先端から、長さ25メートルのレール8本を溶接してつないだ1本のレール(200メートル)を金沢方面に向けてゆっくりと送り出した。初日は上り線の線路が400メートル延伸した。

 今後は1日600メートルのペースで線路を延伸していくという。石川県の白山車両基地から敦賀の車両基地までは約115キロあり、上下線合わせて25メートルのレールを約2万本敷設する。

 レールの敷設は21年秋に完了予定。その後、スラブと呼ばれるコンクリート板を敷き、レールを溶接して開業の約1年前に軌道工事を終える。

 今井所長は「関係自治体や地元の方々、受注業者の協力で、ようやくここまで来られた。県民の皆さんの期待に応えるべく、これからも努力を続け、23年春の開業目標を死守したい」と話していた。

関連記事