新型コロナウイルス感染が広がる中、福井大学大学院工学研究科で、「3密」状態の研究室で研究が続けられているという学生の声が、福井新聞の調査報道企画「ふくい特報班」に寄せられた。学生は、同様な状況下で研究を続けている研究室は複数あるとし「急ぐ研究ではないのに」とこのような状態での研究に不安を訴えている。

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 福井大学によると、大学院工学研究科は教員ごとに約150の研究室がある。大学は学生や教職員に対しホームページで、換気の悪い空間や人の密集、近距離での会話という、いわゆる「3密」を避けるよう注意喚起している。同大は5月初旬まで休講中。

 学生によると研究室の窓や扉を閉めたまま、数人以上の学生が1メートル以内の近接した状態で研究活動をしてきたという。複数の研究室で大学院生のほか、4月1日からは4年生も加わり、7日も行われたという。

 学生は「教授には逆らえない」と指示に従っているが「急いでやらなければならない研究ではなく、集まり続ける理由が分からない。自宅でできることもある」と疑問を感じている。

 文部科学省は各大学に対し、3月24日付で感染拡大防止を図るよう通知。福井県内では3月25日から14日連続で感染確認が発表され、杉本達治知事は4月3日、県民に不要不急の外出自粛を要請している。

 京都府で学生による集団感染があった。無症状の人からの感染も否定できないとの指摘もある。学生は「学内で感染しさらに高齢者に感染させることになったら、どんなに罪悪感が残るだろうか」と不安を募らせていた。

 福井県立大学、福井工業大学、仁愛大学は、いずれも「学内で学生が3密状態で集まっている状況はない」としている。

 福井大学総務部は福井新聞の取材に対し「研究活動の有無は把握していない」としている。

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