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 広島の伝説的なストリップ劇場「広島第一劇場」を舞台に、昭和の時代、そして平成の時代を超えて踊り子たちと劇場が紡いできたドラマを広島出身の時川英之監督が描く作品です。

 「ストリップ」と言えば、女性からするとなんだか裸の女性をおじさんたちがいやらしい目で見ているようなあまり良くないイメージがありますよね。私も正直、この映画を観る前は同じような先入観がありました。でもストリップのシーンが始まると、本当に綺麗で切なくて、ドキドキが止まりませんでした。主人公は、若い頃から劇場の灯を守ってきた社長の木下。彼は差し迫る閉館の日を前に若かりし頃の踊り子との淡い恋を思い出します。明るくて優しくて、どこか影のある踊り子たち。一人一人の女性が持つ人生のドラマが、ステージの上で燦めきます。

 現在の木下を哀愁たっぷりに演じるのは加藤雅也。青年時代の社長を、朝ドラ「なつぞら」で注目された犬飼貴丈が爽やかに演じています。広島の人気ラジオDJ横山雄二を始め個性派キャストが多く出演していますが、ヒロインの岡村いずみをはじめ、ロック座のスターでもある矢沢ようこなど、女優たちもまた、優しくて強い芯を持った女性たちを魅力たっぷりに演じています。ちなみにこの映画は、閉館が決まった第一劇場の姿を残そうと時川監督が撮影したそうですが、今でも劇場はとっても元気に営業中! 私もこの映画を観た後は、広島第一劇場を訪れたくなりました。広島を訪れた際は、レトロな魅力溢れるこの素敵な劇場をぜひ訪れてみてくださいね! ★★★★☆(森田真帆)

監督:時川英之

出演:加藤雅也、犬飼貴丈

近日公開予定

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