4月6日に福井県が発表した新型コロナウイルス感染症の感染者

 新型コロナウイルス感染者の病床を確保するため、福井県は4月6日、一時生活施設を「福井市少年自然の家」に開設し、軽症の陽性患者6人が入所したと発表した。看護師が常駐し、医師と連携しながら健康状態を観察する。県によると一時生活施設の開設は全国初。また県は新たに介護従事者を含む40~50代男女6人の感染を確認した。大野市から初めて感染が判明し、県内の感染者は59人となった。

 一時生活施設は5日開設され、同日中に感染症指定医療機関に入院中の4人、自宅待機の2人が入所した。施設は26部屋あり、軽症者や無症状者らが対象となる。県看護協会から看護師や感染症対応の職務経験があるOBが24時間体制で常駐する。医師は県医師会から随時派遣される。

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 新たな感染者のうち、50代介護従事者女性(越前市)は51例目の会社員男性の妻で、同市内の介護施設に勤務。シーツ交換や掃除などを担当していた。3月22日から喉の痛みが続き、今月5日に感染を確認。発症後は3月25日に約4時間施設で勤務した。

 県によると、施設利用者との接触については「確認中」で、利用者10人余りが自宅で健康観察を行っているという。

 大野市では50代会社役員男性と、40・50代会社役員兄弟の感染を確認。50代自営手伝い女性(福井市)を含め、いずれも利用者や従業員に多くの感染者が出ている福井市内の飲食店を利用したり、利用者の濃厚接触者と接触があったりした。このほか、新たに感染が確認された50代会社員女性(鯖江市)も48例目の感染者の妻で、ほとんどの県内感染者はおおむね一つのクラスター(感染者集団)とみて、県は調査を続けている。

 重体は50代3人、70代2人の計5人。市町別の感染者は▽福井市34人(退院1人、死亡1人)▽越前市13人(死亡1人)▽鯖江市5人▽大野市3人▽坂井市2人▽あわら市1人▽南越前町1人―で、7市町に広がった。

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