福井県高校野球連盟は4月3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、5月への延期を決めていた春の北信越地区高校野球県大会を中止すると発表した。県高野連によると春、秋を通じ北信越地区県大会の中止は初めて。

 杉本達治知事が県立学校に対して5月6日までの休校を要請したのに伴い判断した。県高野連の田邊浩之理事長は「選手のことを考え、ぎりぎりまで開催する道を探ったが断念した。理解をいただきたい」と話した。

 各高校の監督や選手は中止決定に理解を示しながらも無念さを口にした。昨秋の県大会3位で北信越大会に進んだ北陸の林孝臣監督は「選手たちは昨秋に監督となったばかりの私に一生懸命ついてきてくれた。晴れ舞台で戦わせてやりたかった」。今春開校する武生商工の商業系1年生との合同チームを率いる野口大輔・武生商業監督も「休校中もくじけずに自主練習を頑張ってきたので活躍が楽しみだった」と話した。福井市内の県立高校の主将は「応援してくれる人に冬場の成長の成果を見せたかった。気持ちを切り替え、できることをやりたい」と前を向いた。

 春の県大会は、上位4校が夏の全国選手権福井大会のシード権を得る。1年生を加えた新チームの実力を試す場でもあり、甲子園を懸けた戦いにも重要な意味を持っている。夏の福井大会にシード校を設けるかどうかも含め、今後検討する。

 春の県大会上位2校が北信越大会(6月6日~・長野)に進む予定だったが、現時点で開催可否が決まっていない。春季大会を巡っては、東京や大阪、神奈川、埼玉など各地で中止が決まっており、北信越地区では新潟県が3日、県大会を中止する方針を固めた。

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