JA福井県の発足を記念し、テープカットする関係者=4月1日午前11時45分ごろ、福井県農業会館

 福井県内10JAが合併し4月1日、JA福井県が発足した。巨大組織となったスケールメリットを生かして農業者の所得を上げ、持続可能な農業を目指す。初代の代表理事組合長には、JA県5連会長として合併協議を先導してきた田波俊明氏(68)=敦賀市=が就いた。県内は、合併しなかったJA越前たけふとの2JA体制となった。

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 JA福井県の組合員数は約10万3千人。10JAの職員や資産などは引き継いだ。福井県農業会館(福井市)を本店とし、農産物の販売や肥料などの仕入れを一元的に行うことで流通コストを削減、組合員に還元する。管内を7地区に分け、営農指導など各事業を中心的に行う基幹支店(旧7JA本店)をそれぞれに配置する。

 本店でセレモニーがあり、役員や杉本達治知事らがテープカットして発足を祝った。田波組合長は式辞で「福井の農業と暮らしがいつまでも安心して続けられるよう、地域とともに活動していく」と述べた。

 合併に向けた議論は2018年1月、全JAによる合併促進協議会が発足しスタートした。長引く低金利による信用(金融)事業の低迷や施設の老朽化、農業者の高齢化など取り巻く環境が厳しさを増す中、「県1JA」を目指したが、19年5月にJA越前たけふが離脱。残る10JAで県域合併に向けた準備を進めてきた。

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 県1JAは奈良や島根など5県で実現。高知や佐賀などでは県域JAが発足している。

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