関西電力は3月31日、原則40年の運転を延長して再稼働を目指す高浜原発1、2号機(福井県高浜町)と美浜原発3号機(同県美浜町)で進めている安全対策工事の完了時期を約2~4カ月遅らせると発表した。同県内の原発で労災事故が相次ぎ、再発防止のため工程を見直した。3基が再稼働できる時期も同様に遅れる。

 関電によると、工事完了時期は、高浜1号機が今年5月から同年9月、高浜2号機が来年1月から同年4月、美浜3号機が今年7月から同年9月になる。いずれも工事完了から約1カ月後の再稼働を目指す。

 また、高浜3、4号機ではテロ対策の「特定重大事故等対処施設」(特重施設)の完成が約1カ月遅れ、設置期限に間に合わない。このため3号機が今年8~12月、4号機は10月~来年2月の間、それぞれ停止する予定。

 高浜原発の特重施設関連工事では、3月13日に作業員がトラックにはねられる死亡事故が発生。関電によると、この事故を含め、同社原発では19年度に労災が5件あった。

 関電は31日、県と高浜町に死亡事故の再発防止策と、工事工程の見直しを報告した。再発防止策では「労働安全コンサルタント」の国家資格を持つ専属アドバイザーの配置などに取り組むとした。

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