Moi(フィンランド語で“こんにちは”)!去年の12月から福井に移住して株式会社akeruで働いています、一越(いちこし)です。今回、初めてコラムを担当させていただきます。緊張でもうすでに手が湿り気を帯びていて大変なことになっています。。。うまくコラムを書いていけるように、今手洗いがかかせません。みなさんもこんな季節にはきっとコラムをかいて緊張すると思うので、手洗いはこまめにしていきましょう。

●コロナウィルスによる相次ぐイベントの中止。代替案は―。

手洗いで思い出しましたが、コロナウィルスが原因で様々な影響が出ていますよね(急な話題転換(笑))。僕はケータイケースもクリアファイルもムーミン、トートバックやポーチはマリメッコといった感じで根っからのフィンランドオタクなのですが、フィンランドもコロナの影響で国境を閉鎖したり、イベントが中止になったりと様々な対応がされています。日本でも、濃厚接触が懸念されるような大規模なイベントの中止が相次いでおり、オフラインで直接会える機会が少なくなっている状況です。実は私もイベントを3月中にいくつか企画していたのですが全て延期になってしまいました。

しかし、ここで立ち止まっていないのが人間。常に進化していきます(ヒトってすごい!)。僕自身もオフラインではなく、時代の波に乗って“オンライン”でイベントを行うこともあります。コロナの影響により、ZoomやChat work、Teams、slackといったオンライン上でコミュニケーションやオフラインと同等のやり取りができるようなアプリが注目されていますが、これらを活用していくことで、打ち合わせやイベントが以前よりも簡単に、誰にでもできるようになりました。パソコンのコピー&ペーストができなかったパソコン苦手な僕でも今年度は仲間と一緒に10回以上オンライン上でイベントを行っています。最初は苦労しましたが慣れてしまえばそれくらい容易にできてしまいます。

 


しかしながら、オンラインイベントをしたことがない人は、“どんなところがメリットなのだろう”“イベントをやってみたいけど何か気を付けるべきポイントはあるのだろうか”等々思う人がいるのではないでしょうか。

今回、僕が今までオフラインイベント・オンラインイベントをしてきた経験から、非常に僭越ながらメリット・デメリットに分けてその特徴について書いていきたいと思います!今後、イベントをするにあたってオンラインかオフラインか検討している人、是非参考にしてみてください。

●オンラインイベントの5つの特徴

『メリット』

(1)多様的な参加による参加者の心理的ストレスの軽減 
(2)物理的距離を無視した関係人口の増加
(3)圧倒的な準備の少なさ

『デメリット』 
(4)リアクションの希薄さによるイベント全体の満足度の低下
(5)イベントの会話量減少による、関係構築の困難化

まずはオンラインイベントの特徴からお伝えしていきたいと思います。

特徴としては、やはり全国各地インターネットが接続できる環境にあれば場所は問わないため、誰もが参加できるという利便性にあります。「参加してみたいけど、遠いしな。」「行ってみたいけど、日程的に厳しいな。」このような、いわゆる時間的・物理的・金銭的制限を取っ払ってくれるのがオンラインイベントの強みです。参加者は参加したいイベントにその時間のみ参加すれば良いことも多いため、全体的にイベントに参加するというストレスは軽減されます。イベント内容にもよりますが、顔出し無しで聞くだけの参加で良いのであれば、ストレスはより一層軽減されるため、運営側としては物理的制約を超えて参加者と関わることも可能です。身の回りだけではなく、遠く離れた仲間を増やすことも可能です。単発のイベントで終わらせずに、イベント以降も活動を続けていきたい、いろんな人にもっと参加してもらいたいという場合は、以前の参加者からのリーチも可能になるため、今まで以上の集客力・広報力として見込めるというのが、オンラインイベントのメリットだと思います。更に運営側の一番の魅力として、準備がそこまで必要ではないということです。もちろん、良いイベントを創っていくために本気で準備をするのはそうなのですが、準備のための最大稼働時間が短くなります。場所を決めて予約することや、参加者のための飲み物やスタッフネーム等も準備する必要がなくなります。当日の運営もスタッフとして数人いれば全体を統括することもできなくないため、明らかにオフラインのイベントよりも準備する物や時間が減ります。

 

一方で、やったことのないイベントを行うことは難しいのもので、オフラインイベントだからこそ起きるデメリットもあります。それは、会場の空気感が伝わらないために起こる満足度の低下です。全員が同じ会場にいないため空気感や雰囲気というものが、上手く参加者に伝えられません。それだけでなく、参加者側も画面上の顔や会話のみでの参加になることが多いので、満足しているのか、どこで楽しいと思っているのか、そういった情報が読み取りにくくなってしまいます。本当に満足できているか、イベント終了後のアンケートを見ないと分からないことになることが僕も多々ありました。また、それと同時並行で起きてしまうのが、イベントの会話量の少なさによる関係性構築の困難化です。オンラインイベントでは、複数の人が同時に話すということは、声が聞きとりにくくなるという理由からまずありえません。なので、時間の長さに比例して発話量は変化しますし、基本的に運営側が話すことが多いので参加者の会話量も少なくなってしまいます。解決策の1つとしてチャット機能による会話を促すということもできますが、誰かの話を聞きながら、頭で自分の伝えたいことを整理して、それを打ち込む、という作業を同時並行で行わないといけないため非常に高度なスキルが必要になります。そういった点からも、自然とイベントをただ聞いているという人が多くなってしまいます。イベント終了後には「ほかの参加者や運営の人とあまり話さなかったな」という状態が起きてしまい、イベントに対するエンゲージメントは下がることで、その後の繋がりが希薄化する可能性は大いにあり得ます。物理的距離を無視して関わる人を増やしても関係性を保つことが難しいのがオンラインイベントの難しさです。まさに現代的なSNS上での人間関係に近しい状態ではないでしょうか。

●これからオンラインイベントを考えている人へ。

ここまで、オンラインイベントの特徴をお伝えしてきました。「特徴は分かったけど実際にどうすれば良いの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。そんな皆さんに(1)参加者の集客について(2)これから始めるの人のための準備について、この2つの観点から簡単にお話したいと思います。

(1)参加者の集客について

オンラインイベントの集客は一言で表すならば、“スキルが無いと難しい”ということです。一見、FacebookやTwitterで集客することは簡単なように見えますが、イベントページを見て参加を決める人は意外に少ないように思います。それは、Facebookを利用する層が固定化されており自分の狙っているターゲットにうまく刺さらないことが起きたり、SNSを頻繁に利用しない人は、まずそのSNS上のイベントに信頼性を持てなかったりするからです。また、他の情報に埋もれてしまうことでイベントを見つけてもらえなかったり、内容が曖昧だと参加者に響かなかったりする可能性もあります。私の経験では、参加者とオンライン上のみの薄い関係性だけだった時に、参加者側に他の予定が入り優先順位が下がってしまうことで急遽キャンセルされることもありました。自分の作成したイベントの魅力を十分に伝えらず、狙ったターゲットに届いていないと参加してもらうことは難しいなと思います。

オフラインとの決定的な違いとしては、ビラの手渡しやポスターを掲示しておくことによる広報が行えないということです。基本、SNS上のみの集客戦略になります。コピーラインティング技術やデザインセンスを用いて、いかにアイキャッチを行い、イベントに魅力を感じてもらい参加してもらうかというスキルが必要になってきます。そういう観点からも、個人的にはオフラインでつながりのある人を直接誘った方が集客を簡単にできるのではないかなと思います。

(2)概ね以下に記載する3つがあれば、イベントを運営できるかと思います。1つ目はWi-Fi環境です。カフェスペースの様な第3機関のインターネット環境だと、イベント上のやりとりが上手くいかない時もあります。なので、個人でWi-Fi環境を整えて行うことをお勧めします。2つ目は、パソコンです。スマホでもイベントを行えないこともないのですが、スライドの共有や、他の作業を同時並行で行いたい時に、スマホだと難しいこともあるため、パソコンでのオンラインイベントの運営が良いと思います。3つ目は、オンラインイベントを行うためのweb上でのチャットアプリです。僕が個人的にお勧めするのはZoom(ズーム)というアプリです。40分で接続が一度切れてしまうのが難点ですが、それ以外は比較的扱いやすく僕も良く利用しています。画面の共有をすることでスライドを見せたいタイミングで全員に見せることができ、文字によるチャット機能も付いているためアプリ内での会話も可能です。参加者に対してZoomのアプリを事前にダウンロードしておいてもらい、イベント時にはいくつかの数字を打ち込んでもらうことで自分のイベントルームに招待することができます。自分のルームへ招待するために、参加者とは連絡の取れる状態にしておくことを忘れないようにしてくださいね!

 基本的に、インターネット環境が整っており、パソコンがあり、Zoomを利用できる状態であれば、イベントはすぐにでも始められるのではないかと思います。

●オフラインイベントの5つの特徴

 『メリット』
(1)参加者の温度感や雰囲気に合わせて柔軟に内容が変更可能
(2)雑談や同時多発的な会話による懸念点の解消
(3)信頼性の高い関係構築

 『デメリット』
(4)準備コストの負荷が大きい
(5)物理的・時間的・精神的な障壁による参加者の参加の困難化

次にオフラインイベントの特徴です。

オフラインイベントは参加も運営も経験されている読者の皆さんも多いと思います。自分の企画したイベントで参加者に満足してもらいたいですよね。例えるなら自分が頑張って練りに練ったデートプランを楽しんでもらい、デートの終わり際に「今日、本当に楽しかったよ!ありがとう!」と、思いっきり口角が上がり、喜びの気持ちでくしゃっとした皺の寄った笑顔で、そんな風に言われる。考えただけでも嬉しいですよね!(筆者は言われたことも経験したこともありませんが・・・(笑))イベントも同じで、頑張って準備をしてきた企画を参加者に楽しんでもらい満足してもらえたらこの上ない幸せですよね。オフラインイベントは、そのような参加者を満足させることができる方法が沢山あります。まず、1つ目が参加者のノンバーバルコミュニケーションを読み取りながら、内容を柔軟に変更できるということです。ノンバーバルコミュニケーションとは、言語を使わずに行うコミュニケーションのことで、アイコンタクトや手や足の仕草などがこれにあたるとされています。このコミュニケーションを理解し、参加者が今どんな状態なのかを把握することができます。参加者が内容を理解できていないと思ったらそのために時間をとってあげたり、逆に面白いと感じているのであればもう少しその内容を詳しく話したりできます。また会場全体の雰囲気も共有しているため、空気感を作ることで自分のイメージしているイベントにうまく導くこともできます。

イベントの中の満足度を上げる要素の1つとして、同時多発的な会話が可能である、ということです。イベント中に分からないことがでてきたり、興味のあることがでてきたりしたら、それについて話し合いたいですよね。オンラインイベントだと会話を遮ってしまうことを恐れてそれができなくなりますが、オフラインイベントでは、周囲の人と雑談することでそれが解消されたりします。イベントが進行していく中で他の会話を行うことが可能であり、雑談や途中の会話によってイベントへのモヤモヤが解決したりすることは結構あります。また、イベント終了後も、話を聞きに行くこともできるため最終的に解決するという方法もとれます。そういった意味でイベントとは一見関係無い話をすることも実は意味があり、オフラインイベントではそれが可能です。また、直接顔をみてイベントを行うため、参加している人同士が仲良くなりやすいです。イベント後も懇親会を行うことで、そこでも雑談ができたり、イベント内容について話し合うこともできたりするので、参加者の満足度が上がると共に、横のつながりが強くなり信用性のある関係性構築が可能になります。

メリットの多いオフラインイベントですが、最大のデメリットとしては準備が非常に大変であるという点です。オンラインイベントのメリットとは逆であり、モノ・人・金の準備が思った以上にかかります。運営スタッフがいるのであればその人たちのためにさらにタイムスケジュールを組む必要もあり、参加者だけでなくスタッフが欠席してしまった場合のケア等も考えていかなければなりません。イベント中も参加者が自由に動き回ることが多いので、コントロールするのが困難になり、イベントを通して準備や柔軟な動きが必要になってきます。もう1つのデメリットとしては、やはり物理的・金銭的・時間的制限がかかってきやすいということです。その点をうまくやりくりしながら行えたらいいのですが。この3つの制限はオフラインイベントを行う上での永続的な課題なのではないかと思います。

●結局、オンラインイベント・オフラインイベントどちらが良いのか。

 結論から言うと、これには答えがありません(こんなに長々と書いておきながらすみません。。。)。ただ、オフライン/オンラインイベントどちらも経験した僕の個人的な意見で言うと『オフラインイベント』をおススメします。理由としては、やはり参加者の皆さんと直接顔を見て話すことで、幾重にも重なってイベントの魅力や質が向上していくからです。また、SNSが普及し、人間関係の幅も昔以上に狭くなってしまった今だからこそ、直接会って話しながら沢山の人と関わっていきたいなと思っています。そう僕は、根っからのさびしがり屋なのです(笑)。しかしながら、オンラインイベントもまた魅力的です。仕事や家庭の事情で遠く離れていても、一緒にイベントをやりたいと思う同志がいる。そんな仲間とも一緒に活動できるのですから。是非、自分に合った方法でイベントをしてみてください。この記事が、その時に少しでもお役に立てて頂ければ嬉しいです。そして、できたら僕もそのイベントに参加させてください(笑)。
 

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