東京五輪開幕までの日数などを伝える大型画面に、重なって表示された数字。新型コロナウイルスの影響で開幕は1年程度延期する方針となった=3月24日夜、東京・新橋駅前

 東京五輪開催が1年程度延期されることになった。大会組織委員会はチケット購入者らに「配慮したい」としているが、具体的な説明はなく、不安が渦巻く。日程変更に伴い、約8万人の大会ボランティアを確保できるかどうか不透明になってきた。

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 「チケットが全く無駄になるのか、何らかの優先権が与えられるのか、早くはっきりして」と、ため息をつくのは、バスケットボールとサッカーのチケットを購入した、埼玉県さいたま市の女性(43)。どちらも会場が自宅から近く、小学生の子どもたちが観戦を楽しみにしているという。

 男子高飛び込み決勝を5歳の長女と見に行く予定の東京都江東区の女性公務員(35)も「小さな子でも楽しめそうな競技だから押さえたが、開催日がずれて平日になると見には行けない。チケットの払い戻しはどうなるの?」と不安げだった。

 組織委は今月、ボランティアの研修参加者に担当する会場や役割を通知したばかり。関係者の送迎ドライバーに決まった東京都世田谷区の男性会社員(61)は「延期されてもやりたいけれど…」、夏休みをボランティア活動に充てるはずだった神奈川県秦野市の女子大生(19)は「開催時期によっては参加できないかも。この夏の予定がまるまる無くなるのは残念」と声を落とした。

 マラソンと競歩の会場となる北海道札幌市。北海道陸上競技協会は大会ボランティアとは別に、競技ボランティアとして選手誘導や会場アナウンスを担う審判経験者ら30人を2月にそろえた。他にも教員を中心に約150人を集めている真っ最中。橋本秀樹専務理事は「時期によっては募集し直さなければならない。せっかく段取りを組んだのに」と話していた。

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