福井県庁=福井市大手3丁目

 結婚を希望する県民に出会いの場をつくるため、福井県は2020年度、人工知能(AI)を活用したマッチングシステム(アプリ)を開発する。スマートフォンを使って100程度の質問に答えてもらい、AIが相性の良い相手を探し出す。11月から登録を受け付ける予定。結婚相談所や婚活イベント参加に消極的な人や、広域的な出会いを求める人らの縁結びを後押しする。

 県によると、マッチングシステムを開発・導入した都道府県は26県あるが、ほとんどが年齢や年収などの「条件検索」で相手の絞り込む方法。趣味や性格などを踏まえて相手をAIが「お勧め」する仕組みは先進的という。県は20年度当初予算に関連予算3210万円を計上した。

 利用できるのは県内の独身男女と、福井県への移住希望者を想定。年齢の範囲は今後検討する。利用者はスマホで、性格や価値観などに関する100程度の質問に答えるなどし、仮登録する。安全性確保のため、本登録時にはセンターで本人確認などを想定している。

 登録後、利用者はスマホで自由に相手を探すことができ、良い人がいれば直接連絡を取り合うことができる。実際に会う際には、希望すれば、男女の出会いを橋渡しするボランティア「地域の縁結びさん」の同席も可能にする。

 県と市町が11月に福井市に開設予定の「ふくい婚活サポートセンター(仮称)」の運用に合わせてスタートさせ、同センターが運営の事務局を担う予定。20年度内にマッチングに必要な一定数の登録者を確保し、3年間で1千人の登録を目指す。

 同様のアプリを18年に開発した埼玉県では、登録料が2年間で1万6千円。月会費や成婚料はなし。福井県も先行県を参考にしながら、詳細な登録料などを検討する。

 福井県は1994年度から結婚支援事業を開始。結婚相談所の運営や、地域の縁結びさんの登録拡大などを進めてきた。ただ昨年10月、既存事業について県民の意見を聞く「県民会議」では、結婚支援事業について女性委員から「今は婚活イベントよりもインターネットを通しての成婚が多い」として、マッチングアプリなどを活用した施策を求める声が出ていた。

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