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 映画「プラスチック・プラネット」など映画で環境問題を取り上げてきたオーストリアのベルナー・ブーテ監督が、ジャーナリストであり作家のカトリン・ハートマンと二人で様々な国を回って、「オーガニック」業界の実態を明らかにしていきます。

 私たちが最近よく耳にする「サステナブル」「持続可能な社会」という言葉。「エコ」や「オーガニック」なども、どこかおしゃれな気がして、エコを謳うブランドや食品に手を伸ばしたくなる人もいるでしょう。この作品は、そんな「地球に優しい」商品が一体どんな嘘を孕んでいて、本当はどんな事実が隠されているのかを教えてくれます。

 監督が目をつけたのは<持続可能>な、パーム油。私自身、よく目にするパーム油ですが、実はこのパーム油自体が森林破壊という大きな問題につながっていたとは全く知らなかったので、映画の中で明かされる事実は一つずつがとてもショッキングです。そしてそれらの環境保全を謳う殺し文句自体が、巨額の利益を企業にもたらしていると聞くと、意識高めに「サステナブルな社会」と言う人たちの危険性を考えさせられます。

 本当のエコにつながるものを私たち消費者がきちんと選択しなければならない現代社会。何がダメで何がいいのか、食品を買うときにどこを見ればいいのかをジャーナリストのカトリンがかなり細かく解説してくれるので、とっても勉強になりました。★★★★★(森田真帆)

監督:ベルナー・ブーテ

3月28日(土)から全国順次公開

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