東京五輪の延期検討に関するニュースを伝える大型ビジョン=3月23日、福井県福井市のハピテラス

 五輪選手の合宿や交流事業はどうなるのか。新型コロナウイルスの感染拡大により、国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪の延期を含めて検討する新方針を出したことを受け、「ホストタウン」の福井県内自治体担当者にも戸惑いが広がった。

 敦賀市は大会期間中にポーランドの選手を招き「人道の港敦賀ムゼウム」(金ケ崎町)の見学や、地元の子どもらとの交流ツアーを計画。市の担当者は「大会が延期になれば、交流事業も延期にするしかない」ともらす。「(開催が来年以降になり)ポーランド孤児上陸100周年とずれるのは残念だが、安全な大会開催のためには仕方ない。ツアーを開催できる機会を考えたい」とした。

 4月下旬に予定されていた体操中国代表選手団の事前合宿の中止を既に決めた鯖江市。体操競技の期間中などに、選手村に入れない補欠選手の受け入れを中国側と調整している。担当者は「延期になっても、ホストタウン事業の目的である『開催効果を地域活性化につなげる』ことが弱まるものではない」と話した。

 カナダのオリンピック委員会とパラリンピック委員会は22日、今夏の五輪・パラリンピックに選手派遣しないとの声明を発表。同国ホッケー男子代表が事前合宿を行う越前町の担当者は「カナダ男子代表から正式なメッセージはきていない。5月のカナダ男子代表が東京合宿を行う際に会うつもりだったが、選手派遣がなくなればそれもなくなるだろう」との見通しを示した。

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