コミュニケーションロボットと越前こぶし組の人力車に乗る女性客=3月20日、福井県大野市元町の七間通り

 観光客を人力車に乗せ、福井県大野市街地を案内している市民グループ「越前こぶし組」が3月20日、活動25年目となる今季の運行を始めた。節目に合わせ、モバイル型コミュニケーションロボットが乗客と一緒に乗り、ロボットが観光ポイントを尋ねることで車夫がより丁寧に案内する新サービスに着手。半年間、実証試験をした上で本格導入する。

 越前こぶし組は1996年に活動開始。現在は30~60代の22人が参加する。

 実証実験は、ロボット「ロボホン」を開発したシャープ、2021年開業の道の駅越前おおの荒島の郷の指定管理予定者の中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋が協力。半年間で、会話のやりとりを改良する一方、市内の観光施設や飲食店などでの活用法も探る。実験後は越前こぶし組がロボットを購入する。

⇒【写真】ロボットと人力車に乗る女性客

 ロボットは全長約20センチで400グラム弱。キャリングケースに入れて、乗客の首に掛けてもらう。市街地の観光ポイントが入力されており、GPS機能でポイントに到着するとロボットが質問する。

 質問に答えるかたちで、車夫が乗客に観光情報を説明し、きめ細やかでスムーズな会話につなげる。ロボットは「よう来ておくんなったね。ちょっとなまっちゃって。ちょっこしごめんなさい」と大野弁であいさつ。初日乗車した女性2人から「かわいい」と喜ばれていた。

 組頭の男性(61)は「お客さんに町の風を感じてもらい、『大野はすてきだね』といわれることが原動力になった。今年からロボットを活用して、さらに丁寧に大野の魅力を伝えていきたい」と意欲を見せていた。

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