新型コロナウイルスの感染者が確認された福井市

 福井県内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された。3月18日午後11時から県庁で開かれた緊急の記者会見で、杉本達治知事は「これまで通り冷静に行動してほしい」と強調した。県民からは「ついに出たか」「外出を控えたい」など不安の声が相次いだ。

⇒福井市の50代会社役員男性の感染確認

⇒新型コロナウイルス、濃厚接触者の例

 感染の確認を受け、深夜に県庁で開かれた会見で杉本知事は「これまで県内は感染例がなかったが、いつ起きてもおかしくない状況だった」とし、せきエチケットの徹底など冷静な行動を呼び掛けた。保健所などによる相談や検査、患者受け入れ態勢の強化を説明。報道陣からは海外渡航歴の有無や濃厚接触者の数などについて矢継ぎ早に質問が飛び、会見場は緊迫した空気に包まれた。

 県民の間にも緊張が走った。福井市のJR福井駅西口でマスクを着けてバスを待っていた福井市の男性(42)は「いずれ起きると思っていたが、いざ聞くとやはり怖い。まだ子どもが小さいので外出も控えたい」と不安げな表情を見せた。

 客を待っていた男性タクシー運転手(70)は「客を選べないので自分が感染しないか心配。さらに売り上げが落ちないかも不安」と漏らした。20代の男性会社員は「県内で出た以上は、さらに予防を徹底したい」と冷静に受け止めていた。

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 全国で感染者が確認されていないのは18日午前時点で、福井県を含む9県のみとなっていた。石川県では2月21日に初めて50代の県職員の男性の感染が分かり、その後も相次いで感染者を確認。京都府では1月30日、岐阜県で2月26日、滋賀県で3月5日にそれぞれ初確認されており、福井県に隣接するすべての府県で感染者が出ていた。

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