公園で遊ぶ子どもたち。専門家は「体を動かす場の確保が重要」と指摘する=3月14日、福井県福井市

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のための臨時休校が始まってから3月17日で2週間余り。家で過ごす時間が長くなり、気がかりなのは子どもたちの健康維持だ。福井県は文部科学省の通知を受け、児童科学館(同県坂井市)などの屋外施設を15日に再開した。専門家は「活動量の減少が子どもの健全な発達に与える影響は大きい」とし、免疫力向上の観点からも「開放空間で体を動かす場の確保が重要だ」と指摘する。

 福井市にある公園は連日、子どもたちでにぎわっている。14日に小学2年と3歳の子を連れて訪れた市内の30代の母親は「行く場所もなくて、少しでも晴れ間があれば公園で遊ばせるようにしている」。県の屋外施設再開に「行ける場所が増えてありがたい。家だけでは息が詰まっちゃうから」と話した。

 「規則正しい生活習慣は体力維持する上で非常に重要」と指摘するのは、健康科学が専門の山田孝禎・福井大学准教授(40)。休校の影響で運動不足による睡眠時間や食事量の変化も懸念されるとし「活動量の減少は体力や休養、栄養のバランスの乱れにつながる。運動習慣は健全な発達に不可欠。感染予防のためにも広い空間で遊び、免疫力を高めるべきだ」と強調する。

 元福井県立病院小児科主任医長で福井市の「育ちのクリニック津田」の津田英夫院長(64)は「食べることや寝ることと同じくらい運動は大切」と話す。特に屋外での活動は「骨を強くするために必要なビタミンDは、日光に当たらないと活性化しない」と説明。「普段登校している時間には外に出るなど、意識して生活リズムを変えない工夫も重要だ」とアドバイスする。

 夏休みなどの長期休暇明けは、気持ちが落ち込む子どもたちも多い。「子どもの悩み110番」の相談スタッフも務める福井医療大学の森透教授(69)=教育学=は「家庭と学校生活のリズムの差が大きいことが要因の一つ」と指摘する。日常生活の急な変化で子どもたちは大きなストレスを抱えているとし「親子のコミュニケーションを増やせる機会と前向きに捉え、子どもの様子によく気を配ってほしい」と呼び掛ける。

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