1千本目の桜を植える荒島愛山会の会員ら=3月15日、福井県大野市西勝原

 福井県大野市の荒島岳登山コース出発点にあるカドハラスキー場跡地に桜並木の名所をつくろうと、2015年から植樹を続ける地元グループ「荒島愛山会」が3月15日、目標としていた1千本の植樹を達成した。苗が育って花見を楽しめるようになるのは5年後の25年ごろ。県内唯一の日本百名山の麓から桜並木を見下ろせるテラスの整備も計画している。

 植樹場所は、登山コース出発点周辺の3ヘクタール。「カドハラ桜坂」と名付け、これまでに地元の西勝原区民らボランティアの協力で、ソメイヨシノやオオヤマザクラなど約800本の苗木を植えてきた。

 この日の植樹会には、会員を中心にボランティアら約40人が参加。春の陽気の下、登山コースから約350メートルの斜面に重機やくわで穴を掘り、苗木約200本を植えていった。1千本目となる高さ約3メートルのエドヒガンの苗木は、参加者全員で土をかぶせ、喜びを分かち合った。

 坂本裕子会長(59)は「多くの人の協力で1千本の植樹が達成できてうれしい。中部縦貫自動車道の市内全線開通が近付いており、荒島岳への登山者だけでなく、県内外から観光客が訪れる名所に育てたい」と意欲を見せていた。

 同会によると、苗木は3年程度で芽を付けるといい、一帯で桜の花が咲きそろうのは25年ごろ。手入れをするとともに、「桜テラス」の整備にも取り組んでいく。

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