山口茜の成長を振り返り「茜らしく大舞台を楽しんで」とエールを送る三觜賢さん=福井県勝山市体育館ジオアリーナ

 【山口茜が東京五輪へ、出場確実に】小学校に入る前にラケットを握り、洞察力や意表を突くプレーは幼少期から際立っていた。バドミントン女子、山口茜選手(福井県勝山市出身)の2大会連続となる五輪出場が確実となり、勝山の恩師たちは「茜らしく大舞台を楽しんで」と声援を送る。

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 小中学校時代9年間をクラブチーム「勝山南部ジュニア」のコーチとして指導し、福井国体成年女子の指揮も執った三觜賢(みつはし・さとる)さん(50)は「プレースタイルは変わらない」と話す。年末の小学生全国大会で4~6年時に3連覇。6年生のころには「今同様に相手の逆を巧みに突いていた」。若い男性コーチ陣らと練習を積んだことで「男子のようなトリッキーさが身に付いた」とみる。

 2人の兄について2歳から体育館に来ては、遊んだり、昼寝したりする山口を「親戚のおじさんのよう」に育てた。小学校低学年のころには1ゲームでも取られると大泣きし「なだめるのが大変だった」と懐かしむ。「日の丸を背負って戦い、年々たくましくなった。東京では自分のために思う存分に戦ってほしい」とエールを送った。

 市内中学生らを教える「勝山チャマッシュ」元監督の上田健吾さん(48)は昨夏以降、けがに苦しみ国際大会で振るわなかった山口を心配しながらも「必ず復調する」と信じていた。五輪を確実にしたことで「ほっとした。本番に向けてさらに調子を上げてほしい」と願った。

 勝山高校では他の部員と同じメニューに取り組みながらも、ノック練習でコースを打ち分けるなど自ら課題を設定して質を高めていたという。同校バドミントン部の小林陽年(はるとし)監督(43)は「頭がよく、集中力こそが強み」と指摘する。今も帰省のたびに「こんにちはー」と部活に顔を見せる山口は後輩たちの憧れだ。「2大会連続出場を成し遂げることは本当にすごい。地元のみんなと活躍を祈っています」と話した。

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