福井県越前市と福井村田製作所が協力し開講する「ポルトガル語寄附講座」の協定書調印式=3月13日、仁愛大学

 仁愛大学(福井県越前市)は2020年度、第2外国語の選択科目としてポルトガル語を新設する。越前市と福井村田製作所が協力する寄付講座としての開講で、産学官が協力しての寄付講座は全国的にも珍しいという。合わせて一般向けの公開講座も新設し、多文化共生の拡大に大学として貢献していく。

 新設のポルトガル語科目は、1年生が学部共通で選択でき、第2外国語として単位認定される正式科目。大阪大の准教授が非常勤講師として担当する。同大によると、外国語大以外でポルトガル語科目のある大学は珍しいという。2020~23年度の4年間の予定で、以降はその時点で検討するとしている。一般向けの公開講座は、語学のほかブラジルの移民史などを設ける。

 「多文化共生推進プラン」に取り組む市と地域連携協定を結ぶ同大では、これまで現役保育士や保育士を目指す学生向けの「ポルトガル語入門講座」などを開いてきた。今回は地元大学として、より多文化共生の裾野拡大に貢献したいとの実施で、市とブラジル人労働者の多い福井村田製作所が講座の一部を寄付する。

 3月13日に仁愛大で調印式があり、田代俊孝学長、奈良俊幸市長、中川忠洋社長が協定書に署名した。

 田代学長は、地域貢献の発展への貢献は、大学にとっても「教育の厚み」と語った。奈良市長は「外国人の子どもたちにとっても大学を目指す励みになる」と意義の大きさを語った。中川社長は「言葉の重要性は、グローバル企業として身をもって感じている」と支援の理由を述べた。

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