開花調整で春に花を咲かせたキクの花=3月12日、福井県越前市余川町の万葉菊花園

 福井県越前市余川町の万葉菊花園で、秋に開花するキクが春に花を咲かせた。開花にこぎつけたのは2年連続。今年は、細い管状の花びらを持つ品種「管物(くだもの)」に加え、こんもりとした花が咲く「厚物」の開花にも成功し、2種類のキクの競演が来館者を楽しませている。

 園の入り口に飾られているのは、白花で厚物の「裾野の月」と、赤花で管物の「泉郷緋炎」。いずれも秋の「たけふ菊人形」ではドーム状の千輪菊として展示される品種だ。1株から50~60輪が伸びており、「裾野の月」は八分咲き、「泉郷緋炎」は三分咲き(いずれも3月12日時点)。

 同園は秋以外にもキクを楽しんでもらおうと、2017年から開花調整を始めた。2種は昨年4月に挿し芽をし、8~11月は夜間に照明を当てて開花を遅らせた。12月に温室に移動すると、今年2月末~3月初旬になり、花が開き始めた。

 栽培した園芸員の男性(47)は「全国でも春にキクを見られるのは珍しい。鮮やかな赤花と、ボリューム感のある白花の2種の違いを楽しんでほしい」と話していた。3月末~4月初旬まで楽しめるという。

 問い合わせは同園=電話0778(27)7800。

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