包括提携を結び記者会見する福井銀行の林正博頭取(左)と福邦銀行の渡邉健雄頭取=3月13日、福井県福井市のユアーズホテルフクイ

 福井銀行(本店福井県福井市、林正博頭取)と福邦銀行(本店同、渡邉健雄頭取)は3月13日、包括提携を結んだ。顧客サービスや地域経済の活性化に連携して取り組み、店舗集約などによるコスト削減も図る。またグループ化を視野に、早ければ2020年度内に資本提携に合意したい考えを示した。合併はせず、両行のブランドは維持する。

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 人口減少や超低金利の長期化など金融機関を取り巻く環境が厳しさを増す中、福井県を地盤とする地銀同士が連携し、質の高いサービス提供や地域の持続的発展につなげる狙い。昨年9月に包括提携の検討を開始し、プロジェクトチームで協議を重ねてきた。

 包括提携は「Fプロジェクト」と銘打ち、経営コンサルティングの機能強化、次世代経営者の育成支援などに連携して取り組むほか、ATM(現金自動預払機)の効率的な運用などで業務を効率化する。人事交流も進める。

 具体的な取り組みでは、5月に福邦銀小松支店(石川県小松市)を近くの福井銀小松支店内に移転。路面店に異なる銀行同士が同居するのは全国初という。福邦銀の顧客情報などを扱うシステムを、福井銀が使うクラウドサービスに移し、システム運用を共有する。

 また、福井銀と福井新聞社が展開する電子マネーカード「JURACA(ジュラカ)」については、福邦銀の口座引き落としも可能にし、窓口での入会受け付けを5月から始める。

 この日、福井市内のホテルで両頭取が包括提携の契約書に署名した。資本提携について林頭取は「ホールディングスや株式持ち合い、子会社化などと形はいろいろある。業務提携のシナジー(相乗効果)を高めるのが目的」と話し、渡邉頭取も「2ブランドを維持しつつ、事務を共有化して顧客ニーズに応えていくのが大事」と強調した。

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