電話再診による処方せん臨時措置

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、慢性疾患のある再診患者に限定した臨時措置が福井県内で運用されている。医療機関に出向かなくても、電話で診療を受けたり、薬局で薬をもらうことができる。福井県は「まず、かかりつけ医に相談を」と呼び掛けている。

 この措置は、慢性疾患で定期的に受診し、コロナウイルスへの感染の疑いがない人に限る。厚生労働省が2月28日に全国の関係機関に通知した。

 通常は、医師に受診して発行してもらった処方せんの原本を、患者が薬局に持参して薬を受け取る。これに対し臨時措置では、処方せん原本のやりとりは医師と薬局の間で済むため、患者が医療機関に直接出向く必要がなく、受診時の感染リスクを低減する狙いがある。

 具体的には、電話でかかりつけ医に相談し、医師が電話再診(電話による診察)で良いと判断すれば可能。患者は処方せんの有効期限である4日以内に、薬局で薬を受け取れる。一方、医師は患者が指定した院外薬局に処方せん情報をファクスで送付。その後、処方せんの原本を当該薬局に送る。

 県内でも3月に入って臨時措置への対応が本格化。県薬剤師会が運営する水仙薬局(福井県永平寺町松岡御公領)でも、高血圧などの患者らに普段服用している薬を出し始めた。同会の薬事情報センターには、会員の薬局から問い合わせが相次いでいるという。

 県地域医療課は「臨時措置を活用するには、医師の総合的な判断が不可欠。まずかかりつけ医に相談してほしい」と説明。県薬剤師会の平賀貴志薬局部長は「かかりつけの薬局にも連絡しておくと、薬の受け渡しがスムーズになる」と話している。

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