塾講師(左の2人)に志望校合格を報告する受験生たち=3月12日、福井県福井市文京2丁目の福井育英センター

 福井の県立高校の2020年度一般入試の合格発表が3月12日あり、全日制と定時制合わせて3755人が合格した。新型コロナウイルスの感染防止のため、各高校での掲示はなし。ホームページ(HP)で合格を確認した受験生たちは、母校や塾を個別に訪れ、恩師らに喜びの報告をした。

 各高校のHPで合格が発表されたのは同日午後3時半。例年、各校は歓喜の声があふれるが、閑散とした様子だった。県内のほとんどの中学はこの日午前が卒業式。合否報告のための午後の登校について、感染予防の観点から学級ごとに時間をずらした実施を呼び掛けた中学もあった。

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 福井市内の大手塾には、夕方に合格した受験生たちが個別に訪れた。友人と共に一番乗りで訪れた女子生徒(15)は、塾講師らから「よく頑張ったね」と声を掛けられると、照れくさそうな表情。友人と「最高」と声をそろえた。発表時は自宅でスマートフォンを握りしめ、自分の受験番号を見つけると「やったー」と大声を上げたという。

 突然の休校で「生活リズムや勉強の習慣が崩れそうで怖かった」と振り返ったのは男子生徒(15)。毎日、いつも通りの時間に起きるなど心身を整えて試験に臨み、合格を果たした。自宅で合格を確認した際は、両親とハイタッチしたり、祖父母に電話したりして喜びを分かち合った。

 合格発表がHPに限定されたため、発表直後はアクセスが集中しページが開きにくい状態となった。受験生からは「ページを更新し続けた」「もどかしい時間が続いた」との声も聞かれた。

 20年度一般入試は5、6日に試験を行い、合格者は全日制24校で3592人、定時制7校で163人。欠席者ら対象の追試は希望者がいなかった。

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