新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 消費者庁は3月10日、新型コロナウイルス感染症の予防効果をうたう健康食品などがインターネット上で増え、大半の商品は表示の根拠が乏しいとして、注意を呼び掛けた。タンポポ茶や、身に着けるだけでウイルスを除去するとうたった「空間除菌剤」など。同庁は販売業者に表示の改善を、サイトの運営企業に出品削除などの対応を、それぞれ要請している。

 ウイルスは特性が明らかになっていない点が多く、民間による試験も現状不可能なため、予防効果を表示できる客観性や合理性を欠いているとみられる。景品表示法違反や、健康増進法違反の恐れがある。

 同庁表示対策課によると、該当商品は30の販売業者が自社サイトや通販サイトなどで販売していた46点。「ウイルスはマイナスイオンで死滅する」とうたったマイナスイオン発生器のほか、オリーブの葉やマヌカハニーのサプリメント、納豆などの食品も含まれる。

 衛藤晟一消費者行政担当相は10日の閣議後記者会見で「このような広告表示は国民への適切な情報伝達に重大な支障をきたす恐れがある。消費者には冷静な対応をお願いしたい」と述べた。

関連記事