通勤通学の利用客でにぎわう越前花堂駅の北陸線ホーム=福井県福井市花堂中1丁目

 2023年春の北陸新幹線敦賀開業後の並行在来線(現JR北陸線)福井県内区間の運賃水準について、福井県は2020年内にも方向性を定めることが分かった。2021年1月にJRから運営を引き継ぐ第三セクター会社の経営計画最終案が取りまとめられる予定で、その中に運賃水準も盛り込む。

 県は5~6月にJR北陸線利用者の動向を調査し、並行在来線の需要を予測する事業を実施。この予測を踏まえ運賃水準の検討を進める。20年度当初予算案に2636万円を計上した。

 また、運賃水準を抑えるための経営安定基金の規模も決める方針。基金は県や市町で拠出し、水準を低くしたことで減収する分を補填するために役立てる。

 開会中の2月定例県議会で県は、収支に影響するJRとの鉄道資産の譲渡交渉、収入の目減りにつながるJR在来線特急の乗り入れ可否についても年内に結論を得る考えを示している。

 経営計画最終案ではこのほか、福井鉄道・えちぜん鉄道との事業連携の在り方、石川県の三セクとの相互乗り入れ、既存駅や駅周辺のにぎわいづくりの方策などについても盛り込む予定だ。

 県は2018年6月に公表した収支予測調査で、JRの運賃水準を維持した場合は、実質的な開業初年度の23年度収支が8億2千万円、開業10年後の2033年度収支が15億円の赤字になるとの見込みを示していた。

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