福井新聞が小学生と中高生向けに作成した学習計画表(手前は記入例)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策として全国一斉の臨時休校が始まり、福井県内全ての小中高校と特別支援学校が休みに入った。春休みと合わせ1カ月以上の長期休暇になる見通しで、生活リズムの乱れや休み明けの学力が懸念される。大手予備校の担当者は「この時期だからこそ総復習するチャンス。計画的に学習することが大切」と強調する。

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■“ゲーム漬け”懸念

 嶺北のある中規模小学校では、休校初日の2日に担任が家庭訪問した。クラスの児童全員と会い、勉強する時間などを記した1週間分の時間割を配布。読書や漢字・計算ドリルのほか歌やリコーダーの練習、おもちゃ作りなどの課題を示した。

 教諭の一人は、休み中の時間割を配った狙いについて「生活のリズムを崩してほしくない」と話す。課題については次の家庭訪問でさらに1週間分を示す予定だが「学力以上に心配なのは、ゲームやネットばかりになること」だという。

 休校が急きょ決まったこともあり、課題配布の方法や連絡手段は市町や学校ごとに分かれた。休校前に全ての課題を配った市もあれば、学習課題などの連絡のやりとりに子どもの下足箱を活用して随時配っている市もある。

■計画倒れしない

 河合塾の担当者は、長期間の学習計画は定期のテスト週間とは異なり、「大ざっぱな目標になりやすい」と指摘する。まずは休みの間の大きな目標を具体的に「英単語を500個覚える」「苦手な○×を克服する」などと立て、その上で1週間ほどの期間で区切り「英語は文法の復習」「数学は確率の復習」というように計画することを勧める。

 1週間ごとの計画に沿って、取り組む課題のページ数など「達成タスク」を細かく盛り込んでいくと、おのずから1日分の学習量が見えてくる。大切なのは、詰め込み過ぎないこと。また、家庭学習は得意な科目に偏りやすいとし、1週間で達成できる内容か、科目のバランスはどうかなど見直しが必要だという。

 一方、達成タスクは「初めに約2週間分を作り、その後は様子を見ながら立てるとよい」とも。自分のペースに合わせ、計画を見直しながら学習を進めることで計画倒れしないスケジュールになるという。

■自宅で集中

 例年の春休みや夏休みと違い、子どもたちは図書館や塾などの自習スペースを利用しにくい状況だ。自宅で集中して勉強するには、学校の授業時間に合わせ小中学生なら45~50分ごと、高校生は50~60分ごとに区切るのが効果的だという。

 高校2年生は、来年1月に始まる大学入学共通テストの初代受験生。河合塾の担当者は、共通テストの試験時間の90分間で区切って勉強するのもいい方法とし「2年間の基礎固めに励んでみては」と話す。夏休み以前にまとまった学習時間が取れることは大きいとし「現役の受験生にとっては、既卒生との実力差を埋めるためのいい機会」ともみている。

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