【越山若水】県内の小中高校が春休みいっぱいの長期の休みに入っている。親世代はもちろん、祖父母世代も未体験で、戸惑いが隠せないのは当然だろう▼福井市内のスーパーでの会話の一コマ。「孫の面倒を見なあかんのやって」「ほやって。長いでのう。こっちが参ってまうざ」。照れくさくも孫の面倒を見る楽しみものぞく。その証拠に買い物カゴは菓子などで満杯だった▼「母親が仕事と育児の両立を図る上で、大きなサポートになっているのは父親より祖母の存在。両性間の水平な分担、分業より、女性による世代間の垂直的な分担、分業によって支えられている」。福井県立大の杉村和彦学術教養センター長らが出版した「三世代近居の健康長寿学」(晃洋書房)での指摘。先の祖母同士の会話がその典型だ▼福井県は山形県に次いで三世代同居が多い。だがここ30年でみると同居率はほぼ半減。一方で子世代が独立し住居を構える場合、親世代の近くに居住するケースが多く6割弱が30分圏内、4割弱が15分圏内。これが同書が定義する「三世代近居」という▼本紙が実施した「幸福度日本一」に潜む福井人の不幸せ調査では、女性からは多くの不満が寄せられた。総務省の2016年調査でも、6歳未満の子を持つ夫婦で家事や育児にあてる1日の時間を比べると夫は妻の5分の1以下。異例の休み、男性は育児で挽回せねば。

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