北陸新幹線

 北陸新幹線は長野―金沢間の延伸開業から3月14日で5年を迎える。累計利用者は4300万人を突破。それを背景に福井県内への観光客数も好調を維持している。3年後には金沢―敦賀間の開業が控える中、福井県は誘客策の充実を加速させる構えだ。

 北陸新幹線1年目(2015年3月14日~16年3月13日)の利用者数は925万8千人となり、その後も堅調に推移してきた。5年目(19年3月14日~20年2月末)は、19年10月の台風19号で長野県長野市の車両センターが水没するなどの影響で790万6千人となっているが、開業前の在来線特急の314万2千人からは倍以上の利用となっている。

 こうした中で福井県内への観光客数は19年も好調を維持した。県観光誘客課によると、19年の主要観光施設の速報値では、一乗谷朝倉氏遺跡(福井市)が105万7千人と、前年比33万5千人増。金沢開業前(14年68万7千人)と比べると1・5倍に増えた。

 福井県立恐竜博物館(勝山市)も98万3千人と前年比9万6千人増、気比神宮(敦賀市)も74万5千人と同2万4千人の増加だ。

 同課は「新幹線効果はまだ続いている。昨年は県内観光地が人気テレビ番組に取り上げられたり、5月のゴールデンウイークが10連休となったりしたことも増加の要因」と分析する。

 この状況を追い風に、県は3年後の敦賀開業に照準を定め開業対策プラン「ファースト291」の策定を進めている。柱は「情報発信・プロモーションの強化」と「観光地の磨き上げやおもてなしなどの強化」。年度内に策定し新年度から早速、誘客拡大を図る計画だ。

⇒停車駅から外れ、波に乗れない地域も

 県新幹線開業課は、「磨き上げ」の方向性を「知的好奇心や体験意欲をくすぐることで統一する」とのコンセプトでまとめ、観光客へ効果的に訴える考え。「機能強化する県立恐竜博物館をはじめ、一乗谷朝倉氏遺跡など、福井の観光地の魅力は『学び』。ただ見て楽しむだけでなく、知識をお土産として持って帰ってもらえるようにしていきたい」と意気込んでいる。

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