ビュッフェ方式の総菜提供をやめパック詰めで販売する売り場=福井県福井市のカントリーママ四ツ居店

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、福井県内の食品スーパーや総菜店などで感染防止策が広がっている。ビュッフェ方式の総菜提供をやめパック詰めにしたり、パンを個別に包装して販売したりと、消費者の不安解消に向けさまざまな衛生管理対策を講じている。

 福井市内3店舗でビュッフェ方式の総菜販売を展開している「カントリーママ」は2月29日から、約60種類の総菜すべてをパック詰めに変更した。従来は来店客がトングを使って総菜を選んでいたが、トングを介しウイルスが感染する恐れがあり、店頭から撤去した。

 「政府が集団感染防止策としてビュッフェ方式の食事などを自粛するよう呼び掛けたこともあり、客離れが懸念される。販売方法を変えざるを得なかった」と桑原悟社長。当面はパック詰め販売を続けるといい、「早く感染が沈静化してほしいが、このままずっとパック詰め販売に移行する可能性もある」と話した。

 食品スーパーのワイプラザグルメ館の各店でも、ビュッフェ方式にしていた唐揚げやコロッケなどの総菜売り場は、全てパック詰めに切り替えたほか試食販売も取りやめた。また、店内にある製パン販売の「ぱん工房えちぜん」では、パンを全てビニール袋に簡易包装し、トングを撤去した。

 ワイプラザ新保(福井市)のグルメ館担当者は「1日に数千人の来店客がある中で、感染疑いの人が来ないとは言い切れず、予防策を徹底するのにこしたことはない」と強調。パンを購入した20代の女性会社員は「ニュースなどを見て店側の衛生管理に敏感になっているので、袋詰めされていると安心」と話した。

 大津屋(本社福井市)はコンビニ店「オレボステーション」などで展開する総菜の量り売りコーナーに消毒用アルコールスプレーを設置。トング交換の頻度を増やすなどしている。

 回転寿司の「海鮮アトム」各店は、レーンに流れる寿司皿の一部にプラスチック製のカバーを覆っていたが全皿に徹底。従業員の検温といった健康チェックや、来店客が触れるドアノブの消毒をこまめに行うなどの対策を講じている。

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