福井市役所

 福井県福井市は入湯税(地方税)を10月から50円上げ、国の標準税率の入湯客1人1日150円にする。標準税率で課税していない県内自治体は福井市だけで、財政再建計画で値上げ方針を示していた。入湯税上げは40年ぶり。3月5日の市議会総務委員会で条例改正案を説明した。

 市民税課によると、市の入湯税を1975年から45年にわたって、標準税率より低く据え置いていた。経緯は「記録が残っておらず分からない」としている。市議会総務委で理事者は「標準税率に満たない税率に据え置く特殊な事情がないため改正する」とし、委員会は改正案を可決した。

 入湯税を徴収している温泉施設は市内に18施設ある。市は新年度予算案で入湯税の税収を1600万円増の8100万円と見込んでいる。

 市民税課によると、国の標準税率は75年に40円から100円に上がったが、福井市は40円に据え置いた。77年に標準税率が150円に上がっても40円に据え置き、80年になって100円に上げた。以降は40年にわたり国の標準より50円低かった。

 条例改正では、大規模災害時に復旧作業に当たったボランティアや自衛隊員らの入湯料を温泉施設が無料にした場合などに、入湯税を免除する見直しも行う。

関連記事