大同窓会中止を決定し、当日貼り出す予定だった分校写真に改めて目を通す実行委員=3月3日、福井県立武生高校池田分校

 今年3月に71年の幕を閉じる福井県立武生高校池田分校で、歴代の卒業生らが企画し3月14日に開催予定だった「大同窓会」が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった。実行委の卒業生らは「参加申し込みがまだ間に合うか、今でも問い合わせが来るほど。それだけに残念」と肩を落とし、あきらめきれない卒業生は「数年後に改めてぜひやりたい」と話した。

 大同窓会は、同校の卒業生や分校で教べんをとった教員らが集まり最後の思い出をつくろうと、2019年5月に実行委が発足。参加者全員での校歌斉唱、歓談などを企画し、12月末に連絡のつく卒業生らに案内を送った。今年1月末の締め切り時点での申し込みは約30人だったが、以後申し込みがどんどん増え、最終的に約120人が参加する「大同窓会」の予定となっていた。

 3月3日夜、同校で実行委が開かれ、「コロナウイルス感染拡大防止のためにやむを得ない」と中止を決定。委員らは当日に会場に貼り出す予定だった分校の写真を見ながら「なんとか開催したかったが…」と肩を落としていた。

 武生高校池田分校は1948年に設立され、本年度卒業予定を含めると71年間で2101人を送り出してきた。第2期卒業生で同窓会長の岸本輝夫さん(86)は「分校最後の思い出にと準備を進めていたのに」と残念がった。息子も同分校卒という男性(55)は「分校はたくさんの思い出の残る場所。数年後に改めて大同窓会を企画したい」とあきらめきれない思いを語った。

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