主な新型コロナウイルス感染のクラスター

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が拡大している問題で、国内で「クラスター」と呼ばれる集団感染が判明しているだけでも9件発生し、ここからつながりのある感染者数が80人以上になることが共同通信の集計で3月3日、分かった。都道府県から報告された感染者260人の約30%を占めており、スポーツジムや屋形船、展示会などを中心に多数の患者が出て、その後、医療関係者や家族にうつすパターンが目立つ。

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員や、政府チャーター機による帰国者を含めると国内の感染者数は近く千人を超える見込み。政府の専門家会議は、感染者の8割は他の人にうつさないとする一方で、症状の軽い一部の人が外に出て多数のクラスターを形成すると感染拡大が止められなくなると指摘しており、対策が課題となる。

 集計は2日までの都道府県の発表などに基づき、クルーズ船やチャーター機帰国者を除く国内感染者260人を対象に実施。1カ所で4人以上が感染したとみられる事例をクラスターとし、そこから家族や接触者への感染の広がりを調べた。

 感染者数が最も多い北海道では2月上旬まで開かれた「さっぽろ雪まつり」を訪れた人の感染が道内だけでなく、千葉県や熊本県でも報告された。北見市で開かれた住宅設備の展示会では10人が感染した。

 東京都では、1月18日に屋形船で開かれた新年会に参加したタクシー運転手や看護師ら12人が感染。その後、大田区の牧田総合病院や相模原市の病院にもクラスターの連鎖が広がった。

 院内感染が疑われる事例は和歌山県湯浅町の済生会有田病院でも発生。医師や入院患者とその家族10人以上が感染した。

 名古屋市では、スポーツジムで9人が感染する集団感染が起き、別の施設の利用者にも広がった。千葉県でもフィットネスクラブの利用者4人の感染が報告されている。

 大阪市のライブハウスを訪れた人の感染も相次ぎ、高知県や愛媛県に感染が飛び火している。

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