子どもたちの姿がない「放課後児童クラブ」の教室。新型肺炎の拡大を受けた突然の政府方針に困惑が広がっている

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大防止に向けた国の一斉休校要請を受け、福井県内全ての国公立小中高校の臨時休校が決まり、保護者の間に「子どもをどこに預ければ…」と困惑が広がった。放課後児童クラブの対応を求める切実な声が相次いだ一方、受け入れ側は準備に追われ、「濃厚接触は避けられないのでは」と感染リスクへの不安も漏れた。

⇒福井の国公立校3月2日から休校

 「急に言われても…。子連れで出勤しないといけないかも」。小学2年の男児を育てるシングルマザーの会社員(34)=福井市=は「子どもの感染を防ぐには私が守るしかない」と途方に暮れた。

 福井市教委は市内82の児童クラブに対し、登録児童でひとり親家庭などやむを得ない場合のみ、午前中から受け入れるよう通知した。ただ、ある児童クラブは「仕事があるからと頼まれれば『駄目です』とは言えない」と説明。スタッフ3人では対応できず、市シルバー人材センターに支援を求めているという。別の児童クラブは「過ごせる部屋は一つ。濃厚接触を避けるのは学校より難しいのでは」とし、マスク着用や消毒の徹底へ気を引き締めた。

 敦賀市教委は夏休み同様、一時利用を受け付け、希望者が多い場合は最寄りの学校の施設を使う方針。坂井市では学級支援員らが待機し、要請に応じて働く。越前市は、通年登録していない児童も事情を聴いた上で受け入れるほか、小学校教諭が一部運営をサポートする。

関連記事