早くも見頃を迎えた一本桜=2月25日、福井県越前町気比庄

 福井県越前町気比庄の町有地に立つ一本桜が、早くも見頃を迎えている。早咲きの品種とみられ、例年も3月には咲いていたが、今年は暖冬のため開花がさらに早まったようだ。近くにある町社協(同町)の渡邉照夫局長(63)は「早すぎる開花で、桜や地域への注目が集まるとうれしい」と期待している。

 町有地は、2009年に移転するまで朝日中の敷地だった一角。一本桜は天王川のほとりにぽつんと立っている。渡邉局長によると、今月中旬に花を咲かせ、2月25日には見頃となった。

 社協職員らは品種が分からなかったため、今回の開花をきっかけに、同町の福井総合植物園プラントピアに問い合わせた。同園長は「桜には違いないが、葉がまだ出ておらず品種は断定できない」とした上で、早咲きのカンザクラの可能性を指摘。「冬の天候がよく、例年より10日から2週間ほど開花が早くなったのでは」とみる。

 約30年前に朝日中学校で園芸クラブの顧問をしていた男性(74)によると、桜は当時から現在の場所にあり、その頃は3本だったという。植えられた経緯は分からず、「以前は近くの神社や天王川堤防に桜が多数あったので、その名残で植えられたか、卒業記念植樹なのか…」と思いを巡らせていた。

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