新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスは石川県で中学生の感染が確認され、福井県内の各教育委員会や学校は連休明けの2月25日、「福井でいつ感染者が出てもおかしくない」と警戒を強めた。福井市教委は学校で感染者が出た場合の対応を検討し始めたが、感染拡大時に感染者がいない学校も休校の検討を求めるとした文部科学省の方針に対しては「どの学校を休校するか線引きが難しい」と困惑の声も聞かれた。

 福井市教委は25日、市内の学校で感染者が出た場合、その学校を2週間ほど臨時休校とする方向で関係各課が協議した。「複数の感染者が出た場合、一つの市町の学校ごと休みにするのも選択肢に入れてほしい」との萩生田光一文科相の発言に対しては「全ての学校が休校となると、保護者に負担がかかり授業にも支障が出る」として、感染者の数や地域を見て判断する方針。担当者は「発言は選択肢の一つとして検討を、との趣旨だと思うが悩ましい」と漏らした。

 福井県教委によると、既に4中学校が延期を決めている修学旅行は、新たに高浜町の内浦中が26日からの東京方面に向かう旅行を延期した。1、2年生10人が参加予定だった。4月に予定している福井市の小学校も秋への延期に向け旅行会社と交渉を進めており、校長は「先が見えず対応が難しい」とこぼした。

 公立小中高校の卒業式については、現時点で延期や中止を決めた学校はないという。

 県立高の一般入試は3月5、6日の予定で、欠席した場合の追試験は9、10日に設定されている。入試日と日程が近いため、県教委は受験生が感染した場合の対応を検討している。

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