福井県庁=福井県福井市

 福井県の県立高校の2020年度一般入試の志願変更が2月25日、締め切られた。全日制は募集人員3963人に対して3884人で確定し、平均倍率は0・98倍。全県1学区制を導入した04年度入試以降、初めて1倍を割った。少子化が続く中、近年は1倍をわずかに超える状況が続いていたが、これに新年度始まる私立高校の授業料実質無償化の影響が加わったとみられる。

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 14日の出願締め切り時から113人減り、前年度の1・06倍から0・08ポイント下がった。福井新聞の調べでは、学校群制度を導入した1980年度入試が1・07倍で、それ以降の最低値は82年度の1・04倍。おおむね1・07~1・10倍で推移していたが、近年は1・05倍前後の低調な状況が続いていた。

 全日制の定員は、高志中から持ち上がりの入学者らを含め計4880人(前年度比55人減)で、中3生に対する割合は前年度と同じ67・6%だった。

 全日制全体の約7割に当たる51学科・コースが募集人員を割り、職業系の中には1クラス当たり10人を切る学科・コースもあった。一方、例年人気の進学校はほぼ同じ水準を維持するなど偏りが見られた。

 授業料実質無償化の対象枠拡大などを受け、私立高校の専願合格者は推薦なども含めて前年度に比べ約300人増え、県立高校の入試前に進学先を決めた生徒は大幅に増加した。今後の県立高校の在り方については県高校教育問題協議会で議論を始めており、県教委は「定員設定の考え方の見直しも含め、検討していく」とした。

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