新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(中国疾病予防コントロールセンター、GISAID提供)

 世界保健機関(WHO)の専門家エイルワード氏は2月24日夜の北京での記者会見で、湖北省武漢市などを視察した結果を踏まえ、中国では感染増加のピークが過ぎたとの認識を示した。中国では感染確定の診断基準改定で感染者数が増減するなどし統計を疑問視する声もあるが、エイルワード氏は「武漢市の病院でも外来患者が減っている」と指摘し「下降傾向は確かなものだ」と強調した。

 中国政府は25日、新型肺炎の死者が24日に71人増えて計2663人となったと発表した。新たに増えた感染者は508人で、うち499人が湖北省。中国本土の感染者数は計7万7658人となった。

 発表によると、新たな死者は湖北省で68人、山東省で2人、広東省で1人が確認された。発熱やせきなどの症状があり感染が疑われる患者は新たに530人増え、計約2800人。経過観察中の濃厚接触者は約8万8千人に上る。

 エイルワード氏は1月の第3週までは感染者が急激に増加したものの、2月に入ってから増加の勢いが弱まったと分析した。交通の遮断により湖北省武漢市を事実上封鎖した措置が有効だったとも述べた。世界各国が中国の今回の経験を参考にして学ぶべきだと主張した。

 中国国営の中央テレビは25日のニュースで、エイルワード氏が「中国が取った措置は空前絶後のもので、柔軟で先見性のあるものだった」と称賛する様子を報じた。
 

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