国公立大学の2次試験志願分析

 2020年大学入試で、2月25日から始まる国公立大学一般入試の総志願者数は43万9565人、前年比94%で、1990年のセンター試験開始以来過去最低を更新した。そのうち前期日程の志願者は24万3052人で前年比94%。大手予備校河合塾の調べによると、24万人台前半は過去20年で最少だった。

 河合塾の分析では18歳人口の減少に加え、今年は既卒生も減少。センター試験受験者は前年比4%減で、大学志願者数が減少し、国公立大学もその影響を受けたとみている。

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 また今年のセンター試験で数英国の主要科目の難化で平均点が下がったことも志願者減の要因と指摘。センター試験で思うような点数が取れず、国公立大学出願に消極的になった受験生もいたのではないかと分析している。

⇒公立大学89大学の倍率一覧2020

 個別の動向では、全体の志願者が減少する中、前年入試で倍率が2倍以下と低かった学部学科で、今年は志願者増に転じた大学が目立ったとしている。前年が低倍率で、合格の可能性が高そうな大学を探して出願した受験生が多かった様子がうかがえたとしている。

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 河合塾がまとめた大学所在地区別の前期日程志願状況では、北関東、東海、近畿、九州で減少が目立った。

 志願者が増加したのは北海道、四国。北海道は2019年春に公立大学法人化した公立千歳科学技術大学が今春から分離分割方式を実施したことに加え、室蘭工業大学などで志願者が増加したことが要因としている。

 四国では徳島大が前年比114%と志願者が増加。前年低倍率だった学部で増加した。

■国公立大(前期日程)地区別志願状況の表

地区 2019年志願者 2020年志願者 前年差 前年比
北海道 12,297 12,584 +287 102%
東北 20,776 19,376 -1,400 93%
北関東 14,249 13,108 -1,141 92%
南関東 51,502 48,741 -2,761 95%
甲信越 12,827 12,213 -614 95%
北陸 22,619 21,057 -1,562 93%
東海 11,283 10,221 -1,062 91%
近畿 43,531 39,697 -3,834 91%
中国 23,862 22,872 -990 96%
四国 10,723 11,000 +277 103%
九州 34,866 32,183 -2,683 92%

※河合塾資料より
※北関東=茨城・栃木・群馬、南関東=埼玉・千葉・東京・神奈川

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