やぐら近くに消毒液を起き、感染症対策を呼び掛けるチラシが掲示された勝山左義長まつり会場=2月22日、福井県勝山市沢町1丁目

 石川県で北陸初となる感染が確認されるなど新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する中、2月22日は3連休の初日を迎えた。福井県内のイベント会場ではアルコール消毒液を多く準備したり、マスクを配ったり、手洗い場を増やしたりするなどして感染予防を徹底する警戒態勢が敷かれた。

 勝山市で開幕した勝山左義長まつりでは、実行委員会がマスク約3千枚を用意し、本部と案内所で希望者に1人1枚ずつ配布。消毒液は各やぐらの近くなど約20カ所に置き、日英中の3言語でマスクの着用や消毒を要請するイラスト入りのチラシを掲示した。

 会場ではマスク姿の見物客が目立った。やぐらの周りでは念入りに手指を消毒する人もおり、例年とは異なる光景が見られた。福井市の会社員男性(55)は「対策を取った中で開催され、気を付けて来ればいいと思う。春を感じるイベントを今年も見られて良かった」とマスクを着けたまま、やぐらの様子を撮影。大野市の主婦(36)も娘らとマスク姿で訪れ「多少心配したけど雨で人も少なめ。親戚の出演を楽しんで見ることができた」と話した。

 実行委の担当者は「雨と新型コロナの影響で、例年より来場者はかなり少ない印象。それでも伝統行事を開催することができ、ほっとしている」と胸をなで下ろしていた。

 福井市であった屋内外のイベントも、感染防止対策が取られた。JR福井駅西口のハピテラスでは、カキなどを焼いて味わうイベントが始まり、「楽しみにしていた来場者のために、万全を期したい」(実行委メンバー)とテント内に客用の手洗い場3カ所を急きょ設置。ハンドソープやアルコール消毒液も置いた。

 県立図書館では、ミニ演奏会とギャラリートークを組み合わせた催しが予定通り開かれ、会場には消毒液が追加された。主催した県文書館の担当者によると▽参加者が30人前後▽参加者同士の間隔が十分にとれる▽手洗い可能なトイレが近くにある―などの理由で開催を決めたという。

 参加した同市の飲食店店員、女性(21)は「対策をして普段通りの行動をした方が健康的だと思う。でも多少の心配があるのは確かで、県外に行くのは控えている」と複雑な胸中を明かした。

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