新型コロナウイルス感染が確認された兄弟が通う北海道中富良野町立中富良野小学校=2月21日午後

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が拡大する中、北海道は2月21日、中富良野町に住む10歳未満と10代の小学生の兄弟が新型ウイルスに感染したと発表した。埼玉県も県内在住の未就学男児の感染を明らかにした。国内で10歳未満の感染発覚は初めて。兄弟が通う小学校は21日午後の授業を中止し、約200人を緊急下校させた。文部科学省は道教育委員会を通じて休校などの措置を要請。子どもへの感染拡大の可能性を見据え、学校や保育現場での防止策が課題となる。

 厚生労働省は、子どもの感染に関し、重症化する根拠はないとした上で「文科省と連携して、学校現場などが混乱しないような情報を適切に周知する」とした。

 道などによると、感染した兄弟は町立中富良野小学校に通学。15日に弟が37・7度の熱を出し、兄も18日に37・7度の熱が出たため、いずれも19日に入院した。2人は21日に陽性と分かったが、回復に向かっている。直近の海外渡航歴はなく、道は行動歴や濃厚接触者を調査している。

 埼玉県の未就学児は、既に感染が確認された40代の父親と、中国湖北省武漢市から政府のチャーター機で1月30日に帰国した。重症化はしていない。父親から感染した可能性がある。

 中富良野小学校によると、21日午後0時40分ごろ、兄弟の保護者から感染したとの連絡があった。学校には各学年1クラスと特別支援学級があり、緊急下校時にマスク約250枚を全児童に配布、教職員らが手分けして校内のトイレやドアノブ、教室内などをアルコール除菌した。

 文科省は21日、中富良野小学校について、休校や学級閉鎖などの臨時休業措置を取ることが望ましいとの見解を道教委に伝えた。道教委などは、連休明けの25日以降の授業再開について協議し、判断する。

 鈴木直道・道知事は学校名を公表した理由について「公衆衛生上の必要性と、個人情報の保護を比較考慮してケースごとに判断する。同意を得ており、公表することが適切と考えた」と述べた。

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