石川県内で新型コロナウイルスの感染が確認されたことを伝える大型ビジョン=2月21日、福井県福井市のハピテラス

 新型コロナウイルスの感染者が福井県の隣の石川県で確認された。両県を行き来する乗客も多いJR福井駅(福井県福井市)。2月21日夜、金沢発着の電車を利用する会社員らは「ついに北陸で」と驚きつつ「予防を徹底したい」と比較的冷静に受け止めていた。

 福井―金沢間を毎日往復する石川県金沢市の会社員男性(46)は「いつかは感染者が出ると思っていたので、ついに出たかという感じ。だけどいざ出るとやっぱり不安。できる限りの予防をしたい」と話し、金沢行きの電車に乗り込んだ。

 金沢市の職場から帰ってきた公務員男性(58)=福井市=は「職場では対応マニュアルが徹底されているのでそれほど不安ではない。強いて言えば、人混みを避けられない通勤には不安が残る」と語った。60代と30代の親子は観光のため小松空港からバスで福井入り。「北陸でも出たの」と驚き「マスクや手袋で予防はしているけど、バスや電車は密室だし怖かった」と振り返った。

 一方、JR福井駅西口前のタクシー乗降場で乗客を待っていた運転手(70)=福井県越前市=は、会社からマスク着用やうがい手洗いの徹底を指導されているといい「風邪っぽい人であっても乗車を断るわけにはいかないし気を付けようがない。正直毎日怖い」と吐露。別の運転手(73)=福井市=は「お客さんのためにも自分のためにも、体調が悪くなったら休む。発症したら運が悪いと思うしかない」とつぶやいていた。

関連記事