急性心筋炎を発症後、2014年に脳出血で死亡した男性調理師=当時(33)=の遺族が、発症の原因は長時間労働による免疫低下だったとして勤務先の店側に約9800万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁は21日、約8400万円の支払いを命じた。店は大阪市中央区のフランス料理店で、ミシュランガイドにも掲載されている。

 金地香枝裁判長は、発症した12年11月までの約1年間の平均時間外労働は1カ月当たり約250時間で「長時間労働と睡眠不足により、過労の状態だった」と判断。発熱など心筋炎の前兆が出ても休めず「過酷な勤務が悪化の要因になったのは否定しがたい」と指摘した。

関連記事