新型コロナウイルスの感染が相次いで発生した韓国・大邱の教会周辺を消毒する保健所の関係者=2月20日(聯合=共同)

 韓国保健福祉省は2月20日、国内で新型コロナウイルスの感染者1人が死亡したほか、感染者数が計104人に上ったと発表した。韓国で死者が出るのは初。19~20日に新たに計73人の感染が確認された。

 同省によると、新興宗教団体「新天地イエス教会」の南東部大邱の教会に通う信者の間で感染が拡大。政府当局者は20日「地域社会での感染拡大が始まった段階だと判断している」と述べ、危機感を示した。

 同省などによると、教会関係者の感染者数は計約40人。18日に感染確認された信者の女性と同じ礼拝に参加した90人が何らかの症状を訴えており、感染者数はさらに増える恐れがある。

 中国湖北省武漢と横浜港に接岸中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に続く集団感染となる可能性がある。

 文在寅大統領は20日、大邱市の権泳臻市長に電話で状況を聴き、全面支援を約束した。政権への審判となる4月15日の総選挙を前に、感染拡大防止に全力を挙げる構え。

 インターネット上で、女性と礼拝に同席したことはないとうそをつくよう促す教団渉外部名の指示文が出回っていたことも判明。教団は、信者が勝手に作ったと釈明した。

 大邱市は信者全員の外出禁止を教団に要請した。教団は教会での礼拝を取りやめ、インターネットや家庭での礼拝に切り替えていると説明している。

関連記事