2019年2月に行われた福井県立大学の2次試験前期日程。今年は新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、各大学はマスク配布などを検討している=福井県永平寺町の福井県立大学永平寺キャンパス

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の拡大を受け、個別の入学試験を控える各大学は、志願者が感染した場合の対応や消毒薬などによる予防対策について検討を重ねている。福井県内の国公立3大学は、受験生にマスクの着用を促したり配布したりする方針だが、感染した場合の対応については「先が読めない」と頭を悩ませている。

 前後期で約3400人が志願している福井大学は、文京と松岡の両キャンパスのほか京都、名古屋市で試験を行う。2月7日には、文部科学省から受験会場の衛生管理体制を整えるよう連絡があったものの、マスクは多くの薬局やコンビニで「1家族1点まで」といった制限があり、大量購入は難しい状態だ。

 同大にあるマスクの備蓄は500枚前後で「監督者らの分を除くと提供できる枚数は限られてくる」と入試担当者。受験生にはマスク着用などの対策を呼び掛け、せきの症状があったり体調が悪かったりした人に会場で配ることを決めた。

 受験生が感染し当日の試験を受けられなくなるケースについては、現行の入試要項では追試の日程を設けておらず、協議を重ねている。感染者がどの程度の期間で回復するのか、受験時の感染の拡大状況がどうなっているのかなど「先の状況が読み切れない」(担当者)ため、ケース・バイ・ケースで対応を考えたいとしている。

 県内2会場、県外4会場で試験を行う福井県立大学は、備蓄分などで受験生の数のマスクを準備済み。マスク着用を促した上で、着用したいのに品薄で手に入らなかった受験生に配る方針という。一方、志願者が感染した場合の対応について担当者は「特別な措置は取れない状況」とし追試の実施は難しいという認識を示している。近く同大ホームページを通して方針を伝える。

 県内外2会場で試験を実施する敦賀市立看護大学は、事前に受験生に対しマスク着用を呼び掛けることを検討している。

 文部科学省は1、2月、各大学に対し、2010年度入試での新型インフルエンザ対応の方針を参考に、振り替え受験や大学入試センター試験を参考にした合否判定など柔軟な対応を取り、受験会場の衛生管理体制の構築に努めるよう通知している。

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