和歌山県湯浅町の済生会有田病院=2月15日夜

 和歌山県湯浅町の済生会有田病院では、最初に新型コロナウイルスの感染が確認された男性外科医の同僚医師やその妻、入院患者にまで感染が拡大した。仁坂吉伸知事は2月15日の記者会見で「あちこちに感染者が出ているわけではない」と強調したが、ウイルスの感染経路は不明なまま。感染者が次にどこで見つかるか分からず、地域の不安は拭えない。

 県によると、新たに感染が確認された3人のうち、50代の男性同僚医師と60代の男性入院患者の2人は、最初に感染が判明した男性外科医と濃厚接触があった。60代男性は1月31日に病院を訪れて男性外科医の問診を受けており、この時に接触があったと考えられている。

 同僚医師は外科に所属し、男性外科医と同じフロアに勤務。2月7日に同僚医師の妻にも微熱の症状が出た。同僚医師と60代男性は院内感染したとみられる。

 一方で、残る感染者の70代男性患者は2月6日に初めて有田病院の内科を受診した時点で既に発熱していた。男性外科医もこの日は県外の病院で仕事をしており、翌日からは休み。2人の接点は確認されておらず、70代男性が病院外で感染した疑いが強い。70代男性が有田病院に来る前に受診したクリニックの医師らにもウイルス検査をしたが、陰性だった。

 そもそも男性外科医がどこで感染したかも判然としない。仁坂知事によると、有田病院の院長はこの1年で中国人が受診した記憶はないとしている。

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