新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 米国立衛生研究所(NIH)は2月13日、新薬候補「レムデジビル」を投与したサルの実験で、中東呼吸器症候群(MERS)の予防や症状の軽減に効果が見られたと発表した。MERSは新型肺炎と同じコロナウイルスの仲間が原因のため、新型肺炎の治療につながる可能性があるとしている。

 中国では実際に新型肺炎の患者に投与する臨床試験の計画がある。

 チームはアカゲザルを1MERSウイルス感染の24時間前にレムデジビルを投与2感染から12時間後に投与3投与しない―の3グループに分け、6日間経過を観察した。投与なしは全て発症したが、感染前に投与したグループは発症せず、肺でのウイルスの増加も見られなかった。感染後に投与したグループは投与なしより症状が軽く、肺のウイルスも少なかった。

 MERSは致死率が3割以上と高く、世界で約860人が死亡した。この薬はエボラ出血熱の治療薬として期待され、サルの実験で効果が見られたが、人の臨床試験では有効性が認められなかった。

関連記事