新型肺炎の予防のため、マスクを着用するタクシー運転手ら=2月14日、福井県福井市志比口3丁目

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)で、東京都内や沖縄県内のタクシー運転手の感染が判明したことを受け、福井県タクシー協会が2月14日、加盟事業所に予防の徹底を促すなど県内業界は警戒感を強めている。潜伏期間や感染経路など不明な点が多く、現場の運転手からは「すでに全国に広がっているかもしれない。密閉空間なのでどうしようもない」などと不安の声が聞かれた。

 13日に東京都内のタクシー運転手の感染が判明し、国土交通省は全国ハイヤー・タクシー連合会に予防とまん延防止の再徹底を要請。福井県タクシー協会(福井市)は14日、加盟する47社に対し運転者の健康把握や、マスク着用など咳エチケット、手洗いの徹底、感染者が出た場合の報告などを求めた。

 協会には、初めて国内感染が確認された1月下旬以降、国や県から予防の徹底を促す要請が複数届いている。勝木巡専務理事は「お客さんが感染しているか確認できない以上、運転手さんに予防を徹底してもらうしか対策はない」と話す。

 タクシー約90台を保有する福井交通(福井市)は、運転手にマスク着用を指示、福井市内の事務所に消毒液も配備している。運転手の体調確認も毎日出勤時に行っているという。

 JR福井駅近くで乗客を待っていた運転手(72)は、感染が広がりつつある状況に「北陸や京都で感染者が出たら怖いね」とし「不特定多数を乗せるのでどうしようもない。予防も大事だが、万が一感染したときの対応を国がしっかり整備してほしい」と求めていた。

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