新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 和歌山県湯浅町の済生会有田病院に勤める50代の男性外科医が新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)を発症した問題で、県は2月14日、済生会有田病院を外来受診した県内の70代男性も感染が確認されたと発表した。現在は別の病院に入院しており、重症という。

 県によると男性は1日に嘔吐し、5日から発熱。近所の医療機関を経て済生会有田病院の内科を6日に受診した。受診前から症状があり、外科医と接点があった様子もないことから、県の担当者は「院外で広がっている可能性がある」と話した。

 県はウイルス検査を進めるとともに、不安を感じる人から相談を受ける態勢を強化する。厚生労働省は専門家を派遣する準備を進めている。

 済生会有田病院では、外科医と同僚の男性医師、内科の受診者3人の計5人に肺炎の症状があった。外科医と受診者の70代男性の感染が確定し、検査で受診者1人が陰性となったが再検査の方向。残り2人は結果が出ていない。スタッフが目や口をマスクなどで守っていたかなど、院内防護策も確認する。

 ■「陽性医師と濃厚接触なく」

「院内感染の認識はありません」。2月14日午前に緊急記者会見を開いた仁坂吉伸和歌山県知事。新たに県内に住む農業の70代男性が新型コロナウイルスの遺伝子検査で陽性反応が出たと明らかにした。院内感染の疑いを問われると「陽性結果が出た医師との濃厚接触はなく、感染経路の特定が非常に難しい」と眉をひそめた。

 14日午前9時半、県庁3階の会見室には30人以上の報道陣が集まり、感染経路や発症前の動向に質問が相次ぐと、知事は「まだ分からない」「調査を進める」との回答を繰り返した。一方で「過剰に心配することなく、うがいや手洗い、マスク着用をできる限りやるようにしてください」と県民に呼び掛けた。

 県の担当者は取材に「肺炎の症状が出ている5人それぞれに院内での接触が見当たらない。地域で感染が広がっている可能性があり非常に怖い」と不安の声を漏らした。

 和歌山県が開設している新型コロナウイルス感染症専用相談窓口の連絡先は以下の通り。

県庁健康推進課    073-441-2643 (直通)    
和歌山市保健所    073-488-5112 
海南保健所 073-482-0600    
岩出保健所 0736-61-0020    
橋本保健所 0736-42-0491    
湯浅保健所 0737-64-1291  
御坊保健所 0738-22-3481   
田辺保健所 0739-26-7933 
新宮保健所 0735-21-9630
新宮保健所串本支所 0735-72-0525

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