新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスの感染問題で、中国政府の専門家グループのトップを務める鍾南山氏は2月12日までに、感染のピークは今月中旬か下旬で、流行は4月まで続くと予測した。地元政府と保健当局の対応が不十分だったとして「責任を取るべきだ」と批判した。

 11日にロイター通信のインタビューに応じた。湖北省以外で患者の多い広東省や浙江省では新たな症例が減っていると説明。「なぜこれほど感染しやすいのか分からず、大きな問題だ」と危機感も示した。

 鍾氏は2002~03年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した際も対策に関わった。中国政府が情報公開を渋った当時よりは今回の対応は良いと指摘しながら、国際的な協力を強めていれば発生や人から人への感染にいち早く気付き、被害を抑えられたとの考えを示した。野生動物の取引を規制するべきだとも主張した。

 早い段階で感染拡大を警告し、自身も感染して死去した武漢の医師を「誇りに思う」と涙ぐみながら話し、当局による過剰な情報統制をいさめた。
 

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