発掘されたスッポンモドキ科カメ類の甲羅化石。部位は右下腹甲(徳島県立博物館、福井県立恐竜博物館提供)

 福井県立恐竜博物館(勝山市)と徳島県立博物館は2月10日、徳島県勝浦町の約1億3千万年前の地層で進めている恐竜化石発掘調査で、スッポンモドキ科カメ類の日本最古となる化石が見つかったと発表した。発掘されたのは甲羅の一部2点。白亜紀前期のスッポンモドキ科の化石は世界的にも貴重で、起源や初期進化の過程を明らかにする上で重要な標本になる。

 これまでは勝山市の約1億2千万年前の手取層群北谷層で発見された化石が日本最古だった。世界では、タイで白亜紀前期の約1億3500万年前の地層から発掘された化石が最古とされ、今回はそれに次ぐ古い化石となった。

 共同発掘調査は2016年12月から進められ、18年2月と12月に甲羅の一部の化石2点が見つかった。

 いずれも形状と表面のでこぼこ模様がスッポンモドキ科の特徴を如実に示しており、部位は最初に発掘された化石が右後ろ足の付け根に当たる右下腹甲(かふくこう)(縦13ミリ、横25ミリ)。もう1点は甲羅の縁となる右第9縁板骨(えんばんこつ)(縦横ともに9ミリ)と分かった。

 化石2点が同じ個体のものかは不明だが、ともに甲羅の長さは9センチほどと推定される。

 担当する福井県立恐竜博物館の薗田哲平研究員(35)は「今後の発掘調査で追加標本が得られれば、恐竜を含む陸生は虫類がどのように分布したのかなど、白亜紀前期の東アジアの様子を解き明かすための重要な手がかりになる」と期待を込めた。

 薗田研究員は2月8日、東京大駒場キャンパスで開かれた日本古生物学会の例会(7~9日)で発掘成果を発表した。化石2点は11日から3月1日まで、徳島県立博物館で一般公開される。

関連記事